正式名称は「タイラギ」だが、タイラガイという俗称の方がよく知られている。大きいものでは貝殻の全長が30cmにもなる。
タイラギは包丁を入れると、切り口の表面が細かいしわになります。そのしわが細かいほどザラザラした舌ざわりが感じられるが、それがタイラギの生きている証です。口に含むとサクサクした歯ざわりと淡い潮の甘み、その奥に消えそうな心地よい渋み、それがタイラギ特有の風味となって舌を満足させてくれる。食感と甘みの濃厚さでは帆立より一枚上といえる。生も良いが、少し厚めに切って炙るとぐっと甘みが増す。寿司屋などが使う殻付きで流通しているものは、少し値が張る。
【タイラギの基本データ】
分類:ウグイスガイ目ハボウキガイ科クロタイラギ属
学名:Antrina pectinata (Linnaeus, 1767)
地方名:テメエラ、エボウシガイ、タチガイ、ヒランボ、ヒロウガイ
由来:見た目が、平らな貝のため、この名が付いた。
愛知 香川 岡山
冬~早春