きちじは、駿河湾以北の本州や北海道、及び千島列島の太平洋側とオホーツク海南西部に分布する。特に東北や北海道の太平洋側に多く、日本海側には生息していない。
一般には、「きんき」と呼ばれている。かつては漁獲量が多く、1960年ぐらいまでは主に肥料にされたり、また仙台名産の「笹かまぼこ」の原料にもなったり、下魚扱いの魚だった。近年脂の乗りの良い魚を好む嗜好の変化によって、高級魚に仲間入りしている。皮目が綺麗であることに加えて、皮と身の間に旨みがあるので、皮を取らずに握り寿司にする。北海道では定番の寿司ネタだが、東京ではなかなかお目に掛かれない。
【キチジの基本データ】
分類:スズキ目キチジ科キチジ属
学名:Sebastolobus macrochir (Günther, 1877)
地方名:キンギョ(北海道、青森県八戸)、メンメ(北海道網走市・羅臼町)
名前の由来:不明
北海道 岩手 青森
冬